研究者として、
輝きたい
女性たちの為に。
ダイバーシティ研究環境実現
イニシアティブ(牽引型)
代表機関である大阪公立大学と共同実施機関の大阪教育大学、和歌山大学、積水ハウス株式会社
の代表者より、女性研究者支援とダイバーシティ研究環境の
実現に向けた抱負を語ります。
大阪府立大学と大阪市立大学が統合し、2022年4月1日、「大阪公立大学」が開学しました。これまで両大学ともに、文部科学省科学技術人材育成費補助事業に採択され、女性研究者のリーダー育成や上位職登用促進、ワーク・ライフ・バランス支援に先進的に取り組んでまいりました。2019年には、南近畿女性研究者支援ネットワーク(12機関)を発足させ、南近畿圏に取組の普及や先進事例の紹介等も実施してきました。こうした代表機関としての活動を引き継ぎ、大阪公立大学の戦略の一つとして、ジェンダー平等、ダイバーシティをさらに推進してまいります。
本事業の目標達成のために、4連携機関の活発な交流と積極的な事業への参画・遂行が必要となります。関係機関の皆様には、一層のご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本学では、2010年1月の男女共同参画推進担当学長補佐の配置から始まり、男女共同参画推進行動計画(現在第2期2016年4月~2020年3月)を策定の上、ジェンダー平等の視点に基づく教育・研究・実践活動に対する助成等の諸施策を実施することにより全学的な意識改革を進めるとともに、ハード面においては、授乳室の設置等の環境整備を行って参りました。
本事業においては、研究支援員制度の拡充や保育サポーターの養成により、女性研究者のワークライフバランスの向上をめざします。さらに、連携事業の特色である共同研究や産官学連携事業を通じて女性研究者間の新たな繋がりの形成を促進し、研究力・マネジメント力の強化を図っていけるものと期待しております。
イノベーションを喚起し、新しい社会を作るには、多様な視点と多様な意見が不可欠です。社会の知を牽引する大学におけるダイバーシティこそが成長の鍵といっても過言ではないと考えます。
ダイバーシティの基本となる男女共同参画を進めるには、ライフイベントや、ワーク・ライフ・バランスへの配慮により、女性にとって働きやすい労働環境の整備が不可欠です。女性研究者あるいは管理職の積極的な採用と働きやすい環境を整備し、その活動を支援することがこの事業の狙いです。
和歌山大学では、男女共同参画基本方針を制定するとともに、男女共同参画推進室を設置して、男女共同参画の意識向上を図ってきました。この事業への参画大学および企業と連携して、社会変革とイノベーションを牽引できる女性人材の育成とその活躍を支援して参ります。
積水ハウス株式会社では、2006 年から女性活躍推進をスタートさせ、多様な視点で住文化に関わる商品、サービスを生み出してきました。その間、住宅を取り巻く環境も大きく変化し、請負中心のビジネスからリフォームや街づくり、国際事業へとビジネスが拡大しています。”住” 関連ビジネスのビジョンとして「『わが家』を世界一幸せな場所にする」を掲げ、社会性向上の経営基盤として「ダイバーシティ推進」を強化しています。中でも、女性研究者の育成・採用はイノベーションの重要なテーマと位置付けています。本取り組みで、「産官学連携ウィメンズユニット」による共同研究や「インターンシップ」など、各機関との産官学連携による相乗効果でこれからの住文化に関する創造的な提案を行い、大阪の発展にも貢献していきたいと思います。
平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択され、女性共同研究代表者(PI)・国際リーダーを育成するために「南近畿圏における女性研究者の国際的活躍拠点に向けた研究環境整備」を実施します。
大阪公立大学(代表機関)、大阪教育大学、和歌山大学、積水ハウス株式会社が連携し、ダイバーシティ研究環境整備、女性研究者の研究力向上・リーダー育成、上位職登用促進の取組を南近畿圏の各機関へ波及させます。
本事業は、4連携機関の機関長を委員とする「連携機関長会議」と、実施責任者、各機関代表者を委員とする「連携機関連絡会議」で運営・実施します。